アディポネクチンと高血圧

高血圧を防ぐには減塩が重要と考えられています。
しかし最近の研究により、
必ずしも塩分を取りすぎることが高血圧の原因であるとは言えない
ということがわかってきました。
塩分と関係のない高血圧があるということです。

遺伝子レベルでみていくと、アンギオテンシノーゲン遺伝子という遺伝子があります。
この遺伝子の型にはTT型、TM型、MM型があります。
TT型は黒人に多く、水分と塩分をためやすい体質になります。
これは暑い地域に暮らすことの多い黒人の環境に適しています。
そしてMM型は白人に多く、水分と塩分をあまりため込まない体質になります。
寒冷地などではこの体質が一番適しているといえます。

我々日本人はその中間にあたります。
日本人でTT型の人は塩分を控えれば血圧を下げることができますが、 TT型以外の日本人は塩分を控えても血圧を下げることはできません。
自分がどの属性なのかを調べるには、まだ検査が一般化していません。
どの属性かはっきりさせることが困難ということもあり、 高血圧ならば、塩分を控えるということになっているのです。

では、アディポネクチンは高血圧にどのように作用するのでしょうか?

アディポネクチンが低いとインスリンの量が大幅に減るため、 ナトリウム(塩分)の体外への排出も悪くなります。
またアディポネクチンを高くすれば、 血管を広げる作用もあるため、塩分との関連性のない高血圧も下げていく効果が期待できます。

アディポネクチンは血管のお掃除役のため、 高血圧を防ぐだけではなく血糖や高脂血症を防ぎ、 動脈硬化を防ぐので一石二鳥にも三鳥にもなるのです。